前の手術が長引いたため、予定の16時を過ぎても呼びに来ません。
そんな時にひょっこり両親が来ました。
両親が来てからも1時間経過しましたが、まだ呼びに来ません。
今度はお葬式を終えた嫁と3人の子がやってきました。
病室はワイワイガヤガヤ状態(*´Д`)
特に末っ子の3才の娘ははしゃぎます。
私の負傷している足の上に座ったり、電動ベッドのリクライニングで遊びまくります。
それでも可愛いから許しちゃいますね。
一方、真ん中の娘は嫁のばあちゃんのお葬式から号泣。
そして僕の痛々しく手術着の姿に、さらに号泣。
「パパ死んじゃうのが嫌だ」って泣いてくれました。
本当に綺麗な心を持った良い子だね。
長男はしっかりしてて、「大丈夫?」「痛くない」「がんばってね」っと言ってくれました。
3人からお手紙や折り紙がプレゼントされ、手術する勇気をもらいました。
いよいよ手術
車椅子で手術室に向かいました。
初めての手術室。
ドラマやんって思いながら、進みます。
そして手術台。
自力で登り、準備が進みます。
血圧、脈拍、心電図などの器具が付けられたと思います。
脈拍音「ピッピッピ」が部屋中に響き渡ります。
もう完全にドラマの意識不明の患者状態です。
助手の女性が「スポーツされてますか?脈拍遅いですね?スポーツ心臓ですか?」と尋ねてきました。
「だからこっちはそのスポーツで怪我してアキレス腱を断裂して今ココにいるんだよ!」
っとはこんな状況下では冗談でも言えず、「は、はい。そうですね(汗)」と丁寧に回答。
こっちは初体験で焦っていますが、先生や助手の方は手慣れた様子。
そして手術着は完全に取り除かれ、パンツ1丁でタオルで覆うってもらいます。
その後うつ伏せになります。
ここにきてやっと帝王切開した嫁に尊敬するとともに、「なんでそう簡単に手術を選択したの?」という疑問に納得しました。
まずは麻酔注射ですが、パンツをずらし半ケツ状態にされ、脊椎にブスッ~っと射たれます。
若い女性の看護師さんの前で半ケツは恥ずかしさもありますが、恥ずかしがっている場合ではありません。
麻酔の効きを確かめるため、冷凍庫から氷を持ってきて、肩・お腹・足の順に神経のチェックをします。
徐々に足の感覚がなくなって、冷たさを感じることができなくなっていきます。
完全に効いてきたくらいに、担当の爽やかコーク先生の登場です。
爽やかに手術が始まりました。
肩の辺りにはシートが覆われているため、手術の様子は分かりません。
先生たちの声と足から来る振動、何かの音が頼りです。
途中、ドリルのような音がして、ゾクゾクっとしました。

先生から聞いた手術の想像図
一般的な手術では、切れた腱同士(断裂部分)を縫合するようです。
私の場合は最先端の手術?だそうで、簡単に言うとボルトと糸でアキレス腱上部を引っ張るように結ぶ手術です。
まずはかかとにレントゲンに映らない素材のボルトを埋め込み、ボルトからの糸(ワイヤー?)で上部の腱を繋いでしっかり縫合するようです。
断裂部分が縫われていないので不安ですが、再断裂する確率がかなり低くなる手術だそうです。
約1時間後に「無事終わりましたよ」と言われ、ホッとしました。
先生も助手の方も看護師さんも全員超優しいし、仕事っぷりが手際良すぎてカッコよかったです。
看護師さん達が後片付けをしている時、手術を終えた爽やかコーク先生がスマホチェック。
笑えたのが、スマホケースがコカコーラゼロ!
やっぱり爽やかコーク先生だなっと思いながら、手術室を後にしました。