おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典

いままでの図鑑は、生き物がいかにすごい能力をもち、工夫を凝らしているかという「すごさ」にスポットがあてられることがほとんどでした。しかし、そんな“すごい生き物”のなかにも、「どうしてこうなった!?」とか「もっと楽な生き方があったんじゃない?」と、思わず突っ込みたくなる体や生態をもつものがたくさんいるんじゃないかということに気付きました。そして、この“突っ込みどころ”を動物好きの子ども達と共有したい! という想いから、この本をつくりました。【出版社】

長男
お父さんに「この本面白いから読んでみて」と勧められたし、前にこのシリーズを読んで、残念すぎて面白かったから、この本を選びました。苦労の末、進化した結果、ちょっと残念な感じになってしまった約130匹の生き物たちを面白くわかりやすいように解説してある本です。この本を読んで、初めて知ったことが2つあります。1つ目は、ワニが口を開く力はおじいちゃんの握力に負けるということです。噛み付く力はとても強いのに、開く力はなぜ弱いんだろうと思いました。僕は、噛む力がとても強くなるように、進化するときに開く力が弱くなってしまったんだと考えました。2つ目はサイの角はただのイボということです。僕は前までサイの角は白くて硬そうだから骨だと思っていたけど、ただのイボ(皮膚の一部)と知って、とてもびっくりしました。
PAPA
「進化」とは辞書引きすると、「生物が、単純微小な原始生命から、段階的に、複雑多様なものへと変化して来たこと。更に広く、事物が一層すぐれたものに発展すること。」だそうで、進化なしにはこの世に残ってないということです。今の時代に生きている人間を始め、その他動物・昆虫・微生物はまさしく勝ち組と言えるでしょう。それとは真逆な観点でこの本は書かれているところが面白い!ここに出てくる動物に全て面白いツッコミや冷やかしがあるので、動物を見る目が変わります。恐らく今の人間だって進化の途中なので、何億年先の進化した人間から見たら、情けない生き物かもしれません。その情けない内容は「すぐ戦争をする」とか「ネットで中傷する」、「環境を破壊する」とか知能的な内容かもしれませんね。息子の感想にある「ワニの口の開く力は弱い説」は、息子の考えも一理あると思いますが、私の考えを付け足すと「ワニの口を閉じようとする敵がいないため、開く力が強くなくても生き残れる」「逆に噛む力が弱ければ餌を捕獲できず、生き残れない」のではないかと思います。このように親子で進化について語り合えるといいですね。残念ではあるけど、びっくりする進化を見てみたい お子様におすすめの1冊です。