空をつくる

もっと、もっと…これ以上はのぞめないのに、さらなる成長をめざす。空間を奪い合うように、せいたかのっぽの家が建てられていく。頭上の空が小さくなってしまった時、住民たちがある奇策を思いついた。飽和社会へ問いかける、渾身の一作。帯には谷川俊太郎氏の推薦コメントを掲載。「おかしくて腹立たしくて哀しくて…絵本を読み終えたら、どうしてもほんとの空を見上げたくなる」。全国学校図書館協議会選定図書(小学校低・中学年向け)。大人向けとしても好評です。【出版社】

長男
ワクワクしそうな題名で楽しそうだったから、この本を選びました。まず町の動物たちが家を建てすぎて、空が見えなくなりました。それで絵描きのサルが空の絵を壁などに塗ったり貼ったりする話です。僕は鳥が空の絵を本物と間違えてぶつかったりしている所がびっくりしました。何故かと言うと、ちゃんとレンガの後が残っていたからです。でも僕にもそのような経験があります。サッカーの時に相手を味方と思い込みパスをしてしまったことです。この本を読んで、今はそのような心配はないけど、未来はそうなるかもしれないと思って怖くなりました。
PAPA
都会は高層ビルが立ち並び、空が見えない空間も存在する。そのビルに空を描けば空を見ることはできるが、あくまでも絵である。空を書き続けることを辞めて、空のある場所に行った主人公。「環境に優しく」とゴミをリサイクルすることは、その処理の工程でも環境に影響を与えるため実際には本末転倒で、ゴミを出さないことが重要である。ゴミを出さなくてもいい仕組みや商品を作ることに注力すべきであるが、売上・利益優先の会社が多い中では難しいであろう。何十億年中の100年しか暮らさない人類だから、何百年何万年何億年先まで考えない。雲一つない真っ青な空の下でいっぱい遊びたい お子様におすすめの1冊です。