ばあばは、だいじょうぶ
大好きな、やさしいばあばが、この頃変わってしまった。何度も同じ質問をしてきたり、とくいだった編み物ができなくなったり。ばあばは「わすれてしまう病気」なんだ。そして冬の寒い日、ばあばがいなくなってしまい…。老い、認知症、介護といった、とても難しい、しかし誰もが避けては通れない問題を子どもの視点から描き出しています。記憶を少しずつ失っていっても、それでも変わることのない人間性、家族の繋がりを描き出す感動作です。【出版社】
長女
ばあばは何が大丈夫かよくわからなかったので、この本を選びました。お庭に氷が張る時ばあばがいなくなり、怒っていた隣の家の人が、ばあばを連れてきてくれて、「みんなでお年寄りを守ろう!」のようにつばさの家族みんなでばあばを守る話です。表紙の絵がつばさとばあばの服が同じなので、とっても仲良しだなあと思いました。これはばあばとつばさが最後に仲直りをするので、おじいちゃんおばあちゃんなどとケンカなどをした人が読むとぴったりだと、私は思います。もし、私がばあばだったら、いつも迷惑ばかりかけているので、ばあばのようにメモを書きます。私は忘れてしまう病気はとても辛いなと思いました。
PAPA
高齢化社会の日本。少子化を食い止める政策がなされないのが残念です。政治家の票集めに有効でないからでしょうか。日本の人口分布で非常に多くなっている高齢者に向けた施策が目立ち、高齢者だけが住みやすい国になりつつあります。このまま行けば、若い世代の少なく不活性で希望のない国になってしまうかもしれません。今までを支えてきた高齢者は大切にすべきですが、それを賄うのは若手の力なので、若手の比率が下がると高齢者にもしわ寄せが来るでしょう。そんな高齢者・お年寄りに関する絵本。地味で過酷な介護という段階は、実際に経験した人にしかその苦労は分からないでしょう。赤ちゃん返りしてしまうのですから。家族のつながりがあってこそ成り立つのでしょうけど、単世帯が増えれば増えるほど、介護施設が必要となるでしょう。誰しもが高齢になると出てくる老い、認知症、介護は小さな子供のうちに認識していたほうが良いかもです。おじいちゃん、おばあちゃんを大切にしたい お子様におすすめの1冊です。