かたあしの母すずめ

蛇に卵を盗られたり巣を焼かれたり……。何度もかなしみがおとずれようと、絶望せずにすずめは前をむいて、ただ見まもるしかないわたしをおどろかせる。ひなを必死にまもる、母親のすずめの、強くやさしいすがたをえがいた話。編集者コメント・・・蛇に卵を盗られようと巣が煙にまかれようと、決して絶望せずに前をむく母親雀の姿。昭和16年に書かれたこの作品は、戦争という死を賛美さえする世にあっても動物に託すことで屈っさずに、椋鳩十が「命の重み」をこどもたちに伝えたくて書いた作品です。そのため「生きること」への切実な想いがどこにもにじんでいます。本質を描いた椋作品を低学年からも味わってほしいと、気鋭の画家が全力で絵を描き絵本化したシリーズの第3弾。【出版社】

長男
題名の「片足のすずめ」というところと、その周りの黄色い菜の花を見て感動しそうだったから、この本を選びました。片足の母すずめが何度も何度も悲しみが訪れても、前に進んでいく話です。僕は卵や雛を食べに来るヘビに1回負けても、勇気を振り絞ってヘビに立ち向かっていく姿が感動しました。このすずめは暴力で戦っているけど、僕がすずめだったら頭を使って勝ちたいです。この本を読んで、1回負けても次に頑張れば勝てるということが分かりました。
PAPA
人間でもヘビは怖いのに、可愛らしいすずめのお母さんが果敢に立ち向かう姿が、子供に感動を与えてくれたようです。自分の命を顧みず子供を守る強い気持ちは、どんな動物にもあるでしょう。「守られている」ということにお子様が気づいてくれると、幼い頃からずっと親を大切にしてくれるのではないでしょうか。そろそろ反抗期を迎えそうな お子様におすすめの1冊です。